あれは数年前に友人と沖縄旅行に行った時の話。
暑い日差しが肌をジリジリと突き刺す真夏日が過ぎた数日後の話。
大学の友人と3人で沖縄に行く。楽しさしかない・・。
こぼれる笑みを抑えきれずにウキウキと胸が高鳴る。
目指したのは沖縄本島。
1日目は沖縄本島で観光地を巡り、
2日目に泊港から離島を目指す。
今回行ったのは慶良間諸島の阿嘉島だ。
阿嘉島は泊港から高速船で約50分で到着する。
阿嘉島はあまり有名ではないかもしれない。
しかし、有名ではないということは手つかずの良さが残っているということである。
ケラマブルーの青い海、白い砂浜、温かみのある集落と人々。
人が少ないことがリゾート感を更に加速させる。
島につきまず初めに足を探す。
今回はチャリだ。
ボロボロの自転車を3台借りる。
ブレーキは効くのだろうかという不安は拭えないまま、3人の阿嘉島冒険が始まる。
3人とも魚が好きで、阿嘉島へはシュノーケリングを目的に訪れた。
多種多様な魚が見れる沖縄の海は私たちにとって最高だった。
自転車で山を登り、超えた先には綺麗な海が広がっていた。
すぐさま準備して海に入る。
人が少なく私たちにとって最高の遊び場だった。
阿嘉島の海は遠浅で、いくら進んでも浅い。そして100m以上いくと深くなる。
この少し深くなったところからが阿嘉島本来の美しさが感じられる。
海を覗くと一面珊瑚畑。
目につく色とりどりの海水魚たち。
目を凝らせば初めてみる魚ばかりで興奮冷めやまない。
シュノーケリングでここまでのものが見れるとは思ってもいなかったので
本当に感動した。
少し泳がないといけないので泳ぎが苦手な人には大変だが、
泳ぐのが好き、魚が好き、サンゴが好きという方にはぜひおすすめしたい海であった。
ここまでは最高という言葉しか出なかった。
帰りは少し陸まで遠いいなと思ったくらいで、余韻に浸りながら陸を目指した。
遠浅な海なのでいきなり浅くなる。
そして浅い海がなかなか続く。
あと80m
、
70m
60m
、
50m
陸までだいぶ近くなった。
海の中を観察しながら泳いでいるとあっという間に時間が過ぎる。
前を見たり横をみたり。
ん?
前に黒くて大きな影が見えた。
動いているから魚だ!
嬉しくてどんどん近づく。
でかい
電子レンジを想像してもらえるといいかもしれない。
自分の身長もない浅い海で、電子レンジがむしゃむしゃ何かをかじっては移動している。
威圧感に押され距離感を保つ。
ただ魚好きとしてはやはり興味が・・・。
好奇心か恐怖か。
好奇心に負けてしまったのが後悔の始まりであった。
その電子レンジにはテリトリーがあって、
私がそのテリトリーに入った瞬間に攻撃をしてきた。
鋭い歯と強靭な鱗。
噛まれるのを運よく回避し、すぐに逃げる。
追ってくる電子レンジ。
恐怖。
サメに食われるとかじゃなく普通の魚にやられるなんてと思って、、、
逃げては終われ、、、
なんとか逃げ切ることができた私は友人にも危険を伝えて
なんとか陸まで帰ることができた。
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皆さんも阿嘉島に行った際は注意してください。
大きな魚を見たときは近づかないこと。
相手はこちらを何とも思っていません。
折角の楽しい旅行が台無しになる前に。
ちなみにその電子レンジはこちら
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