ハッカクと聞いてすぐにその魚を思い出せる方はかなりの魚好きに違いありません。
どちらかというとこちらの八角(スターアニス)を思い出す方もいるかもしれません。
あまり知られていない魚だけにそもそも売っているのも見たことがないかもしれません。
実はハッカクという名前は別名で、標準和名はトクビレという名前の魚です。
なぜハッカクと言われているのか、味はどうなのか、今回はこの魚を深掘りしていきます。
標準和名トクビレという魚
トクビレはスズキ目、カジカ亜科、トクビレ科、トクビレ属に属する魚です。
トクビレは面白い形をしており、トクビレ科に属する仲間としてアツモリウオやサブロウ、シチロウウオなど個性的な名前の魚も多いです。
なぜハッカクと言うか
そもそもなぜトクビレという名前かというと、大きな鰭が特徴的であるからというのが由来だそうです。
ハッカクという名前の由来は身体を前から見たときの断面が八角形をしているからだそうです。
トクビレは深海魚というほどではないですが割と深い水深に生息しています。大きな目、長い吻、触れると痛いくらいのゴツゴツとした黒く頑丈な皮膚を持ち、オスは大きな鰭が特徴です。八列の骨質板は名前の由来ともなっています。
極上ほっけを超えた美味しさ
ハッカクを手に入れるときどのような形でお店に売っているかというと、丸のまま、開いたもの、干物の3種類が主にあると思います。
※生のハッカクは捌くと内臓の臭さが目立つものが多いですが、あまり気にしなくても大丈夫です。内臓の色が腹付近についてしまっている場合は大きく削ってしまうことでニオイは気にせずに食べることができるかと思います。魚自体は骨が柔らかいので捌きやすい魚です。
刺身も脂が乗ってトロっとしておりめちゃめちゃ美味しいですが、
私の一番好きな食べ方は一夜干しや干物です。
*刺身で食べる場合はアニサキスに注意してください
焼いたら何に似ているか?
ハッカクの干物の味はシマホッケに似ています。
ハッカクの特徴としては脂乗りの良さとジューシー感です。焼くと脂がドバドバ出てきます。
居酒屋で食べるジューシーなホッケに負けず劣らずで脂乗りもよくとても美味しいです。ホッケよりも繊細な身質をしており、骨が柔らかいのでカリッと焼けば骨まで食べられます。また、皮も強めに香ばしく焼いたり揚げたりすることでパリッと食べることができます。皮好きには堪らないと思います。
もし骨や皮が余った場合は出汁もよく出るのでお吸い物、汁物におすすめです。
値段は?どこに売っている?
ハッカクの味は食べたことがある人にしかわからないですが、
個人的には干物であれば一番好きなくらいの代物です。
いろんな人にぜひこの味を知ってほしいのですがそもそも手に入りにくいのが難点です。売っているとしたら魚に強いスーパーや専門店くらいでしか購入できないかもしれません。(ふるさと納税の返礼品になっているのは見つけました)
昔の人はあまり食べなかったとか言われますが、一時メディアなどで取り上げられその美味しさで注目されたようです。今ではどちらかというと高級品に分類されるかもしれません。
30-40cmほどの大きさで大体1尾1500~2000円くらいでたまに安いのがあったりします。*メスは安いとか言われたりしますが分別しているかというとそこまでではないと思います。オスの方が大型になります。*干物も大体同じくらいの値段です。
↓ふるさと納税の八角の一夜干し
↓丸の八角3尾
最後に
ハッカク(トクビレ)を見つけるのはなかなか大変ですが、見つけたらぜひ買ってほしいです!!
食べたことがない人は人生損しているといっても過言ではないかと。
癖がない。脂乗りが良い。骨が柔らかい。ジューシー。つまり子供も食べやすいです。
まだ見ぬ美味しい魚にぜひチャレンジ!!
魚って面白い♪
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