鯨というと色々と社会問題との関係も大きいので少し記事にしずらい側面もありますが、個人的に鯨肉は好きです。あまり食べる機会は多くないですが刺身や竜田揚げ、鯨ベーコンなどとても美味しいと感じます。
生物的に見てもクジラは好きです。巨大なクジラを見たことはないのですが、一度は見てみたいものです。水族館でも巨大すぎて飼育はできないですからね。
今回はそんな「でっかい」クジラのとっても美味しく貴重な部位を紹介していきたいと思います!
クジラの肉(鯨肉)
クジラは巨大な哺乳類です。
戦後は食糧難でしたので貴重なたんぱく源として日本を支えた大きな立役者です。
肉は食用等に、脂はランプ等に、骨は工芸品等にに余すところなく使ったそうです。
生か冷凍か
クジラ肉は大きく分けて生(チルド輸送)されるものと冷凍で輸送されるものに分かれます。
大きな違いは獲れる場所です。南氷洋など遠方で獲れる場合は漁獲地と消費地が遠いため一度冷凍されます。日本近海で獲れるものは鮮度が良い状態で輸送できるためチルドで流通が可能というわけです。
やはり生の方が圧倒的に美味しいです。冷凍ものは解凍時にドリップがでます。
しかし、今の冷凍技術は進歩しているので生が手に入らない場合は冷凍でも十分楽しめると思います。
赤身肉
こちらが赤身。外国産の牛肉のロースような色と質感です。
赤身は刺身や竜田揚げなどで美味しく召し上がれます。
割と一般的に出回るのでそこまで高くないですが、メバチマグロと比べると少し高くなるかなと思います。また、チルド輸送物の方が総じて高いです。
クジラベーコンってどこの肉?
こちらはクジラのベーコン。
クジラの畝須(うねす)という部位(クジラの下あごのうねうねした部分)です。主に脂肪分が豊富で白いところは脂肪です。赤い部分は霜のふった赤身です。周りの赤は着色されて赤色になります。
勝手な想像だけれど、昔の日本ってやっぱり紅白が好きで赤入れたのかな~
※諸説あるようですが赤の理由は鮮やかさのため、脂肪分が酸化し黄色になるのを防ぐためだそう。
最高級部位 【尾の身】
今回の本題です。
こちらがくじらの最高級部位の【尾の身】です。
赤身に比べ、霜降り肉でとても美味しそうです。
現代版のドラゴンクエストの霜降り肉のイメージです!!
どこの身なの?
クジラの尾の身はその名の通り尾の肉です。
より尾に近い方が高級です。
クジラ全体を見ると尾の身自体の割合は少ないので高級になるようです。
尾の身の値段
尾の身は最高級の牛肉と変わらないような超高額で取引されます。
2021年9月4日のクジラの日に向けて上場された大型のニタリクジラの尾の身の値段はキロ単価あたり7万円、8万円という値になりました。赤身肉のキロ5000円前後くらいに比べるとその価格の高さがわかると思います。
なかなか食べることのできない値段ですよね・・・
余談:クジラの日って?
9月4日は9(く)4(じ)というところからきているそうです。
語尾にらを付ける静岡弁の方が名づけたんでしょうかね?9月4日だから9(く)4(じ)ら!?
味は?
尾の身の味ですが、超絶美味いです。
刺身で食べるのがベストですね。
ねっとりとした舌触りと驚くほどのやわらかさ、くどくない脂の旨味と赤身のバランス。鮮度も良いので臭みもなく最高でした。
今回はニンニク醤油とショウガ醤油でいただきました。
少し加熱して食べてみたのですが加熱することですこし臭みが出てしまうので尾の身は刺身で食べるのが一番ですね。
尾の身を食べたい方へ
尾の身を入手するのはとても難しいです。
高価で希少なので取り扱う場所が少ないからです。
鯨専門店などにいけばもしかしたら食べられるかもしれません。
もしどうしても食べたい方がいたら連絡ください。
すぐに入手することは難しいですがお時間いただければ探すことはできますので。
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